きょうのたばぬ
2007年 02月 28日
もこ:ねぇ たばねえちゃん、大変なんだよ。
たば:くわぁ~
たば:ふぁ~?
もこ:今朝の「きょうのわんこ」はね、よくお散歩で会う近所のダックスだったよ。
ぼくたちに会うと動けなくなるちょっとビビリのパピーだよ。
ぼくは見たよ。
たば:何ですって!
それは聞き捨てならない話しね。
ずるいじゃない!
もこ:そうでしょ。
ぼくたちもきょうのわんこに出演しようよ!
きっと1週間くらい地元の人気を独り占めしちゃうよ。
たばねえちゃんは、目立つためにわざわざ駅前とか行っちゃうでしょ。
ぼくにはわかるよ。
たば:でもね モコス。
出演するには、何か特別なネタが必要なのよ。
ビューティー○ロシアムだって、何か悲劇的なネタがなければ受け入れてはもらえないの。
ちよぽんときんちゃんは、うめぽんがパピーの頃から悩んでいたの。
うめぽんのドア開けネタ、おんぶネタ、いずれもインパクトの薄さから見送ってきたことなのよ。
もこ:でも今日のダックスは、ただ海岸を走っていただけだよ。
ぼくは別に特技がなくても大丈夫だと思うの。
たば:そうねぇ・・・
悪の秘密結社ブラックタイガーに悠然と立ち向かうたばうぬの姿とか・・・
もこ・・・・・・
たば:ちょっとー
モコス聞いているの?
たば:やれやれ
どうやらちょっと遅めの冬眠に入ったようね。
たば:神奈川県逗子市のとある一軒家。
ここに住んでいるのが悪に立ち向かう勇敢なわんこ、たばうぬです。
後輩わんこで眉間につい立のある熊犬モコスの指導にも忙しい毎日を送っています・・・
たば:眉間につい立を持つ伝説の熊モコス・・・・
厳しい山間部のマタギを連想させるわ・・・・・
「愛と誠」の太賀誠も思い出すわ・・・
たば:マタギの郷には、眉間につい立のある熊の哀しい物語があるという・・・・
そのお話しはね・・・
ある日毛深いつい立熊が仕掛けてあった罠にかかってしまったの。
たば:たまたまそこを利発な蝦夷シカが通りかかったわ。
かわいそうなつい立熊を助けたい一心で、利発な蝦夷シカはマタギに助けを求めたの。
「あそこで熊さんが罠にかかっているの。急いで!」とマタギにお願いをしたの。
たば:マタギは急いで現場へ向かったわ。
そして毛深いつい立熊を見つけたマタギは、利発な蝦夷シカに向かってこう言ったの。
マタギ:おう、ありがとうよ。今日は本当は鹿狩りだったけどよぉ、今夜は熊鍋にして食うよ」
たば:利発な蝦夷シカは複雑だったわ。
でも自分のとった行動の正しさを噛みしめたわ。
たば:いつなんどきでも、すばやい状況判断が何よりも大切だという教訓として、後世に語り継がれる伝説となっている哀しいお話しなのよ。
もこ:ハッ?!
もっ もう春になったのっ?!
ここはどこっ?
by tabith
| 2007-02-28 15:31
| いぬ