モコの青春の旅立ち
2007年 02月 15日
もこ:たばねえちゃんが満面の笑みをたたえて、ぼくにバレンタインデーのプレゼントをくれたの。
もこ:たばねえちゃんは実のところ、ぼくをかわいいと思ってくれているって、ぼくは嬉しかったよ。
もこ:・・・・・・
もこ:ぼくにはそれが何だかわからなかったの。
もこ:それは首や肩のコリをほぐすための道具だったよ。
もこ:喜んでいいのかぼくにはわからなかったよ。
もこ:いいの。わかっていたの 最初から・・・
もこ:そこでぼくは考えたの。
もうたばねえちゃんから独立しなければいけないってこと。
それには、仕事をしなければいけないと思ったの。
ぼくは人材派遣会社に向かったよ。
タバタ社長:キャリアタバネットへようこそ。
求人ですか?
求職ですか?
もこ:は はい、探しています。
こ ここでは、もっと優しいお姉ちゃんも見つけることができますか?
タバタ社長:まぁ・・・キャリアタバネットならどんな人材でも見つかりますけどぉ・・・・
もこ:あっ いえっ 間違えました。
仕事を探しています。
タバタ社長:あ そう。
では履歴書をお出しください。
もこ:りれきしょって何ですか?
タバタ社長:仕方ありませんね
それで、どんな仕事をお探しですの?
県知事とか、マグロ漁船の乗組員、サーカスの団員とか、探偵とか、経営コンサルタントとか・・・・
どこか少し遠い所で働きたいのですが・・・・
もこ:あの・・・聞いていますか?
タバタ社長:あなたとてもラッキーですね。
今日あなたにぴったりのお仕事が入りました。
もこ:えっ 本当ですか?
タバタ社長:ええと~、どれだったかしらね
ああ、これこれ。
タバタ社長:あなたのような熊っぽい方には、天職といえるかもしれませんよ。
タバタ社長:熊っぽいあなたにぴったりのこの熊牧場は、熊による熊のための熊牧場です。3年前に熊の地位向上と熊の健康を願って設立されたものです。
あなたのように熊っぽさ満点の方なら、熊として立派にやっていけるはずです。
もこ:は はぁ・・・
タバタ社長:さてここで問題です。
わたしは何回熊と言ったでしょう。
もこ:えっ えーと・・・・
タバタ社長:はいっ 合格です。
あなたのような方こそこのお仕事には適任なのです。
タバタ社長:ストレスのない職場、周りは似たもの同士
いいと思いますよ~
もこ:わかりました 行ってみます。
新天地でがんばってみます。ありがとうございました。
タバタ社長:やれやれ 今日も迷える若者を正しく導くことができたわ。
タバタ社長:この仕事をやっていて、本当によかったと感じる一瞬ね。
タバタ社長:あらっ?
タバタ社長:あらあら~!?
タバタ社長:ちょっとー!モコスティさん、待ってー!
タバタ社長:・・・・・
タバタ社長:まぁ いっか・・・
by tabith
| 2007-02-15 21:30
| いぬ