ぼくの名前はなんだっけ?&横浜のメリーさん

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ごきげんよう。たばうぬよ。
先日の日曜日は、寒かったわね。
そんな寒さのなか、たばうぬたちは、葉山御用邸にお散歩に行ったわ。
ええ、たばうぬはやる気満々よ。
いつだってね。







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たば:何よ。何見ているのよ?

もこ:べ 別にっ。
(見たっていいじゃないの。たばねえちゃんは短気だね。飼い主に似たんだね)

たば:連休には陛下と皇后さまがいらしたそうよ。
熊捨岬へ行くとき、警備がものものしかったものね。






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たば:今日はせっかく海へ来たというのに、泳げそうもないわね。
きんちゃんにスキがないわ。
今日も絶好のチャンスなのに、ちぇっ!

もこ:そうだね、今日はやけに慎重だね。
毎回うまく行くとは限らないんだね。
でもたばねえちゃんのチャンスを見逃さない機敏さには、ぼくも惚れ惚れしているよ。
少しは見習わないといけないね。





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ちよぽんは、寒い寒いってうるさいわ。これからの季節、一日に何百回も言うわよ。
たばうぬは好きよ。このキーンとした冷え加減。
こうなると冬のイベントシーズン開始って感じよね。








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たば:ねぇ、ブルース。クリスマスに向けてステキなイベントが盛りだくさんかしらね。
去年はわんパラへ行ったのよ。
あぁ、モコスはまだ生まれていなかったわね。うめぽんがわんコレファッションショーに出たのよ。

もこ:・・・・・・

たば:ちょっと、モコス!

もこ:は?ブルースって誰?




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たば:あなたの本名がブルースじゃないの。
しっかりしてよね。

もこ:あ、そうだったね。ぼくの名前はブルースだよね。
ぼくには名前がたくさんあるから、戸惑ってしまうよ。







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うめぽんが若かった頃、この先っぽから海へ飛び込みました。
やはりその時も、きんちゃんがうっかりリードを離したのでした。
公園の噴水にも飛び込んだし、泥んこにもなったし、やはり最初のわんこうめぽんはいちばん思い出深いかもしれません。
帰りは砂まみれで、車の後ろの座席はザラザラしっとりでした。
ぷぅたんと楽しく暮らしていますか?たまには夢にでも出てきて、報告してもらえないでしょうか。




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もこ:そういえばね、たばねえちゃん。
ちよぽんがまた例の・・・・・・(ごしょごしょ・・・)

たば:まぁ、それは楽しみね。
やっぱりこれからのシーズン楽しいことがいっぱいよ。
そして、来年はますますいい年になるに違いないわね。





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砂浜には、小さな鹿の足跡と、大きな熊の足跡が残っていました。










毎週木曜日に6回コースのバッチフラワーレメディのセミナーで、横浜の馬車道へ通っているのですが、先々週は馬車道まつりが開催されていました。
関内ホールでは、以前観たかったけど見逃してしまったドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」の上映会が行われるとのこと。
迷いましたが、当日券を商店街の事務局まで買いに行き、時間をつぶして観ていくことにしました。
メリーさんは横浜ではとても有名な女性です。
横浜、とくに関内周辺に住んでいたり、お勤めをしていたりした経験があったら、知らない人はいないでしょう。
わたくしが関内でOLをしていたのは、バブル全盛期から崩壊までの5年足らずでした。
今は桜木町のみなとみらいの方がにぎやかですが、当時の関内はOLさん憧れの勤務地でした。
初めてメリーさんを見たときは、頭のおかしなお婆さんかと思いました。
白装束(フリフリのドレス)で髪も白髪、お顔は白塗り、持ち物も白、アイラインは黒でバッチリという異様ないでたちなのです。
社会人になったばかりで、同期の仲間たちと勤め先の関連会社を見学に行った時でした。
同期のまさよちゃんがメリーさんのことを教えてくれました。
「戦後からずっとこのあたりにいる、外国人相手の娼婦なんだよ」
当時80歳を超えているように感じられました。

いつもの場所。今はスタバになっている、馬車道のアート宝飾ビルのベンチにまったく動かずいつものように座っていました。
人形かと思って近づいて見る人も多くいたようです。
そこにいることがとても自然でとても不思議な人でした。
実に特殊なオーラを放っているところから、存在感の強さは美○明宏さんみたいな・・・

それから度々メリーさんを見かけました。
わたくしは馬車道で見かけることが多かったのですが、伊勢佐木町から馬車道がメリーさんの主な行動範囲でした。

メリーさんは不思議な人で、嫌がる人もいたけれど、いつもそこにいる、そこにいて当たり前のメリーさんでした。
ご近所で可愛がられている地域猫のような存在です。
エイズが騒がれていた頃ですから、メリーさんの職業柄もちろん嫌がる人もいましたが、横浜の人はメリーさんの存在を認めていました。
勤めを辞める頃からあまり見かけなくなったメリーさんでしたが、74歳まで横浜で暮らしていました。

メリーさんには様々な噂がありました。
山手の豪邸に住んでいる
良家の子女
貴族の末裔
「三千円、三千円」とつぶやく(これはメリーさんの料金ですね)
多くは単なる噂だったことが、映画を観てわかりました。
映画監督はまだ30になったばかりの若い男性で、中学生の頃にメリーさんを初めて見てからずっとその魅力にとりつかれたそうです。
若い監督の作品ですが、メリーさんを知っている人には、大変懐かしく、素晴らしい出来栄えではないでしょうか。
最初の公開時には、整理券を配るほどの人気だったそうです。
映画の中でメリーさんと接していた人々のインタビューがあります。
誰もが語るのが「メリーさんはプライドの高い人」「決してほどこしを受けない人」でした。
メリーさんを支援していたシャンソン歌手の元次郎さん、クリーニング屋のご夫婦、当時を知る人々のお話しがとても興味深いです。
今は亡き元次郎さんが歌う「マイウェイ」には泣けました。

メリーさんはプライドと不思議な魅力を漂わせていつもの場所にいる人でした。
「変な人」という興味本位で見る目もあったでしょうけれど、存在を認め、誰もメリーさんを追い出そうとしたりはしませんでした。
誰にも迷惑をかけることなく、誰の邪魔もせずに、いつもの場所にいる人だったからです。
横浜にいる間は現役でしたから、逮捕歴も20回以上だったそうです。

映画の中にメリーさんのお手紙が出てきます。
きれいな文字で、礼儀正しく上品な文章です。
頭の良い人だったのでしょう。

メリーさんのお気に入りの場所である、伊勢佐木町の松坂屋、いつものベンチ・アート宝飾ビルの社長には、邪険にせずいつも居させてくれることへの感謝としてお中元、お歳暮が届けられたそうです。
県民ホールで行われるイベントにメリーさんが来ると、いつもヒットしたそうです。
お気に入りの老舗レストランでは、「あの人が使ったカップは嫌だ」というお客様への配慮として、メリーさん専用カップが置かれていました。
お気に入りの美容室では、同じ櫛を使ってほしくない、あの人が来るなら私はもう来られないというお客様がいたたために、来店をお断りしたそうです。それでもメリーさんは怒ることもなく「あらそう、残念だわ」と納得したといいます。

プライドの高いメリーさんも年齢を重ね、弱気になっていったようです。
メリーさんは住所不定でした。昼間はお決まりの場所を転々とし、夜はいつも伊勢佐木町のビルの廊下で眠っていたのです。
「そろそろわたしもお部屋が欲しいの」とこぼすようになったそうです。
それまでにも、元次郎さんはメリーさんにお家を見つけたいと、奔走したようですが、住所不定のメリーさんを受け入れてくれる場所は見つかりませんでした。
当時気を許していた数少ない理解者で、着替えやお洋服のクリーニングでお世話になっていたクリーニング店の奥様や元次郎さんの配慮でメリーさんは郷里に帰りました。
1995年の年末のことです。
それから10年弱を老人施設で過ごしました。
元次郎さんが癌で亡くなる前に、広島へメリーさんを訪ねます。
マイウェイを歌う元次郎さんをニコニコと見つめる、素顔のメリーさんの美しさに驚きました。
さすがに会場中で鼻水ズルル~の音が聞こえました。
実はここが映画の山場です。

何ともいえないなつかしさと、メリーさんがどんな生活を送っていたのか、本当はこんな人だったということがわかり、涙がダダァーと出てしまいました。
そんな不思議な魅力の持ち主メリーさんは、昨年84歳で亡くなられたそうです。

会ったことがない方にはまことにピンとこないお話しなのですが、横浜伊勢佐木町といえばメリーさんというくらい有名な女性です。

「ヨコハマメリー」は今後全国の公共施設などでも特別上映会が行われます。
横浜では、18日からメリーさんがいつも過ごしていた伊勢佐木町の松坂屋近くの小さな映画館で上映されます。
きんちゃんが観ていないし、もう一度観たいので行っちゃおうかと思っています。

たまにきんちゃんと思い出すのですが、当時横浜にはもうひとり忘れられない個性的な人がいました。
道路のセンターラインをジョギングするおじさんです。
無駄な脂肪のないからだで、後ろに目がついているのかしら?と思うような注意深さで走っていました。車が来ると脇に移動するのです。
行動範囲が広くて、意外な場所でも見かけたものです。

「変わった人」というのはどこにでもいるものです。
でも、嫌な印象でなく決して忘れることができないメリーさんは、横浜にとって特別な存在のように思えます。
機会があったら「ヨコハマメリー」をぜひご覧になってみてください。
by tabith | 2006-11-14 19:34 | いぬ


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